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第2回
[2009年05月07日 公開]
「ひらがなを教える」のではなく、「ひらがなで遊ばせる」という発想が大事
親野智可等
読み書きはどこまで?
入学準備ということで、ひらがなの読み書きについての質問をよく受けます。
つまり、「入学するとき、ひらがなの読み書きはどこまでできればいいのか?」という質問です。
文科省の公式見解では、小学1年生に入学するとき、ひらがなの読み書きは一切できなくてもいいことになっています。
つまり、自分の名前の読み書きができなくてもいいわけです。
教科書もそれを前提に作られていて、授業もひらがなを教えるところから入ります。
ひらがなは読めるようにしておきたい
でも、私は、少なくとも、自分の名前が書けて、ひらがなも全部読める状態にしておく方がいいと思います。
というのも、子どもの実状としては、入学するときにほとんどの子は自分の名前が書けますし、中にはひらがなを全部書ける子もいるからです。
そういう中で、自分の名前を書けない子は、やはり焦ってしまうということがあります。
それと、もう1つは、教科書や授業の進み方の問題もあります。
たしかに、教科書も授業も、子どもたちはひらがなを読めないという前提で始まります。
そして、1学期は、ひらがなの習得にかなりの時間をかけることができるようになっています。
2学期からは覚えることが増える
でも、これが2学期になると、様相が一変します。
2学期になると、カタカナと漢字の勉強がほぼ同時に始まりますので、覚えることが増えるのです。
しかも、ひらがなにしても、1学期は「りす」などと書いていればよかったのが、「どっこいしょ」とか「しゃしょうさんはえきへもどりました」などという書き方も出てきます。
そして、これが3学期になると、「町で百円のワイシャツと千円のパイナップルを見ました」などという書き方も出てきます。
1年生を教えていて毎回感じていたのですが、2学期から急に覚えることが多くなり大変になるという実状があるのです。
そういう実状ですから、ひらがなについてまったく白紙の状態で入学してきた子は、はっきりいってついていくのが大変です。
というわけで、私は、少なくとも、自分の名前が書けて、ひらがなも全部読める状態にしておく方がいいと思うのです。
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